メモ|代替日程設定が困難なケースも想定内だったJリーグ

要約

  • G大阪のクラスター発生により中止になった6試合の代替日程の設定に関して、様々な解釈から混乱が生じていたため、Jリーグは「みなし開催」ルールの詳細を説明。
  • 代替日程設定の流れや開催日やスタジアムの優先度などの原則及び例外対応は予め決められており、今回のG大阪の事案を受けて制定したものではない。
  • 今回は中止となった試合が6試合であったことに加え、ACL延期の影響で試合日程が不透明だったこともあり、原則の適用が困難だった。

メモ

 Jリーグは様々な事態を想定してルール設定をしており、今回も想定内だったと言える。予め代替日程の設定が困難な場合の対応も説明しておけば混乱は生じなかったが、原則でさえ通常から考えると特殊であったことを考えると、例外までメディアに説明すべきだったとは思えない。強いて言えば、メディアやサポーター側がJリーグのルール説明時に、こうした特殊例を予想して質問できれば良かったかもしれないが、そこまで求めるのは酷だろう。

 さらっと開催形態の優先度が記載してあるが、中継が最優先であることから、改めてコンテンツとしての価値が優先されていることが分かる。当たり前ではあるが、放映権の契約からこの点はJリーグとしても死守すべき部分なのだろう。中継が難しくなるケースは何かは気になるところで、たとえば直前に日程が決まることによって中継リソースの確保が困難といった例だろうか。