【Webクリップ】サッカーでも審判機能を代替し始めた判定テクノロジー

サッカーでも審判機能を代替し始めた判定テクノロジー

 最近のサッカー界のトピックの一つが判定テクノロジーだ。VAR運用が定着しつつある中、より審判の負担を軽減するために、テクノロジー導入の流れは止まらない。
 今年開催されるカタールワールドカップにおいても、審判による判定を助けるAI搭載カメラが導入されると発表された。選手だけでなく、センサーを搭載したボールの動きも追跡することで、オフサイドの判定がより一層速くなる。
 この導入がこれまでと異なるのが、審判の判定を補助する意味合いが弱まっている点だ。もちろん最終判断が人間であることは変わらないが、オフサイドに関してはほぼテクノロジーの判定を正とすることになるだろう。これはテニスのホークアイシステムと同様[1]プレーシーンのアニメーションを自動生成する点でも同様で、いよいよ審判機能の一部を代替し始めている。

参考

 サッカーよりも先に現実化しそうなのが野球のロボット審判(ABS)[2]Automated Ball-Strike System:自動ボールストライク判定システムだ。既にMLBのマイナーリーグでは限定的ながらテスト導入が始まっている。日本でも白井球審と佐々木投手のいざこざから導入を望む声が大きくなっている。

 アカデミックな面からは、柏原全孝氏がテニスのホークアイシステムを取り上げて判定テクノロジーを論じている。サッカーの半自動オフサイド判定システムが似たような構造を持っており、参考になる部分も多い。

脚注

脚注
1プレーシーンのアニメーションを自動生成する点でも同様
2Automated Ball-Strike System:自動ボールストライク判定システム