【積読メモ】「技術から文化を問う」とはどういうことなのか

「技術から文化を問う」にはどうすれば良いのか

いまやIT技術が私たちの生活の至る所に浸透しているため、現代の文化を論じようとすると、どうしても裏側のIT技術の存在から目を背けることはできません。むしろ技術に触れることこそが、文化を論じているようにも感じます。ただそれが実際には難しいので、その方法論を学びたいです。

技術決定論を避けつつ文化と技術を論じるヒントが欲しい

技術決定論」とは、「技術の革新が社会のあり方に影響を与え、変化をもたらす、とする考え方」で、直感的にはピンと来ると思います。ただ実際にはそこまで単純化は出来ず、社会のあり方が技術を規定している面もあります。しかし往々にして技術と文化を論じようとすると、技術決定論に引き込まれてしまうため(少なくとも私は)、それをいかに避けるのか、を学ぶヒントがあればと思っています。

マテリアル、インターフェース、インフラストラクチャー、システムの4つの分析軸がどう交差するのか

恐らく現代文化までが視野に入っているため、技術にはITも含まれているようで、本書を構成する4つの分析軸からはITシステムの3階層の匂いを仄かに感じます。そこにマテリアル、つまり素材や部品のレイヤーが加わっていることに面白さと同時に複雑さを感じます。本書の中にはマテリアルの一つとして「墓石」を挙げており、これがより一層謎をもたらしてきますが、いかに繋がるでしょうか。